今回はアジアでサッカーが強い国をランキング形式で紹介します。
なお今回の判断ポイントは、過去の実績と代表メンバーの戦力値から総合的に判断します。
10位 中国代表

中国代表は現在の実力的には、オマーン代表、ベトナム代表、ヨルダン代表などと並びアジア中堅クラスのチームに位置づけられますが、実績面でみるとこのなかでは頭1つ飛び抜けています。
力のある国ですが、それだけじゃなく、実は勝負強いです。
9位 イラク代表

イラク代表といえば中東最強のサッカー大国・イランと熾烈な争いを繰り広げるライバル候補と考えたら、もう少し上な順位でもいいかもしれませんが、実績面では意外にも普通という結果になりました。
8位 カタール代表

カタール代表は、「アジアの新勢力」です。
2019年アジア杯2019では優勝候補だった日本代表や韓国代表を破っての優勝で、たしかな実力があります。実績面では中国代表やイラク代表とも被りますが、直近の成績が良いことと、更なる飛躍への期待を込めてこの順位とします。
注目度でいえば、アジアのサッカー強豪5大国に次ぐ存在ですし、開催国として初出場したワールドカップでは惨敗しましたが、今後もカタール代表が台風の目になる可能性は十分にあります。
とはいえ中東の国らしく、強さに一貫性が無い点は、イラン代表やサウジアラビア代表の特徴をそのまま受け継いでいるらしく、W杯では試合結果でみても3戦3敗ですが、それ以上に試合内容をみても、W杯水準のレベルには到達していませんでした。
カタール代表は今後の舵取りによって、評価が大きく分かれる国でしょう。
7位 UAE代表

6位 ウズベキスタン代表

5位 サウジアラビア代表

評価軸 | 順位 | 10段階評価(筆者独自の考察) |
過去の実績: | 5位 | 3 / 10 |
現有の戦力: | 2位 | 7 / 10 |
総合評価: | 5位 | 10 / 20 |
W杯2大会連続出場、決勝トーナメント進出1回、
アジア杯優勝3回。
サウジアラビア代表は、
「ノッたら止められない、爆発力の高いチーム」
です。
W杯の実績に関してはイラン代表と同じく直近6大会で決勝トーナメント進出が一度もなく、そのうち2大会は出場すらできてません。カタールW杯でも優勝国のアルゼンチン代表を撃破する一方でグループステージ敗退に終わっており、安定した強さが無い点が日本代表との違いです。アジア杯の成績も直近6大会で準優勝2回あるものの出場も2回逃しており、やはり強さに波があるようにみえます。
一方で現有戦力は実はアジア2位です。
それは直近のW杯予選の結果にも現れていて、格上の日本代表をおさえて首位通過は決して偶然ではないと思ってます。欧州でプレーする選手はいませんが、アル・ヒラルなどアジア最強クラブ所属が多いです。ほぼ全員が国内組なので連携面でも成熟しており、強いです。
4位 イラン代表

評価軸 | 順位 | 10段階評価(筆者独自の考察) |
過去の実績: | 4位 | 4 / 10 |
現有の戦力: | 3位 | 7 / 10 |
総合評価: | 4位 | 11 / 20 |
W杯3大会連続出場、決勝トーナメント進出0回、
アジア杯優勝3回。
イラン代表は、「実力はあるが意外にも勝負弱いチーム」です。
イラン代表は中東最強のサッカー大国であり、アジア全体でみてもアジア最強国の一つに数えられることも多いアジア屈指の強豪国です。しかしながら、アジアでは圧倒的な強さで相手チームを破壊するも世界に出ると勝負弱いのがイラン代表の特徴です。未だにワールドカップ決勝トーナメント進出したことがなく、アジアカップでも3回の優勝経験がありますが最後に優勝したのは46年前の1976年です。
アジア杯過去6大会の成績だけをみると、ベスト4が3回、ベスト8が3回とアジア最強国どころかアジア強豪国を名乗る資格さえありません。
なかなか結果が伴わないイラン代表ですが、試合内容は欧州から評価されています。ロシア大会ではスペイン、ポルトガルと互角に渡り合いました。また、戦力だけでみたらアジアの強豪国に数えられるのも納得です。タレミやアズムンなど欧州クラブで活躍する選手が複数いて、それ以外の選手も比較的レベルの高い中東リーグでプレーしています。
3位 オーストラリア代表

評価軸 | 順位 | 10段階評価(筆者独自の考察) |
過去の実績: | 3位 | 7 / 10 |
現有の戦力: | 5位 | 5 / 10 |
総合評価: | 3位 | 12 / 20 |
W杯5大会連続出場、決勝トーナメント進出2回、
アジア杯優勝1回。
オーストラリア代表は、”異常な勝負強さ”が売りのチームです。
アジア杯は参加回数が少ないものの、3大会の成績が準優勝→優勝→ベスト8とアジアの強豪国を名乗るには十分すぎる成績。また、W杯予選もイラン代表や韓国代表とほぼ互角の安定感を誇っており、実績面ではイラン代表やサウジアラビア代表よりも断然上です。
ただし現有の戦力に関しては、日本代表とは比較にならないほど低いです。J2所属の選手が代表メンバー、他のメンバーも国内リーグ所属で弱体化が進んでます。しかしそんな状況でも、何度も大陸間プレーオフを勝ち取って、なんだかんだでW杯には出場し続けており、カタールW杯では大陸間プレーオフからのW杯出場、本大会でもベスト16まで進出しました。
現在アジアの強豪国では一番弱いはずですが、カタール大会では大陸間プレーオフを勝ち取ってW杯出場を決めており、しかもベスト16に進出してます。
2位 韓国代表

評価軸 | 順位 | 10段階評価(筆者独自の考察) |
過去の実績: | 1位 | 9 / 10 |
現有の戦力: | 4位 | 6 / 10 |
総合評価: | 2位 | 15 / 20 |
W杯14大会連続出場、決勝トーナメント進出3回、
アジア杯優勝2回。
韓国代表は、「実力と勝負強さを兼ね備えたチーム」です。
韓国代表のW杯ベスト4記録は
”アジアの最高到達地点”といえそうです。
韓国代表もイラン代表と同じく60年以上もアジアカップ優勝が遠ざかっていますが、それでも安定して上位に食い込んでいます。アジア最終予選では常にアジアで4番以内に入る実力国であり続けたことは間違いなく、安定した強さを持っています。
ただし現有戦力に関しては日本代表に大きな差をつけられる結果となっています。ソンフンミンやキムミンジェなど優秀なタレントを輩出している一方で、チーム全体の力では日本代表に及びません。
日本代表と韓国代表の関係は、ブラジル代表とアルゼンチン代表にたとえると、分かりやすいです。
ブラジル代表にはマラドーナやメッシなど神レベルの選手はいませんが、神に限りなく近いレベルの選手はいますし、(ペレ、ネイマールなど)チーム全員が超一流選手です。そのため、チームとしてはブラジル代表のほうが強いです。
1位 日本代表

評価軸 | 順位 | 10段階評価(筆者独自の考察) |
過去の実績: | 2位 | 8 / 10 |
現有の戦力: | 1位 | 10 / 10 |
総合評価: | 1位 | 18 / 20 |
W杯7大会連続出場、決勝トーナメント進出4回、
アジア杯優勝4回。
日本代表は、「安定感に定評のある」チームです。
日本代表はアジアNo.1チームです。
W杯の成績は7大会連続出場、うち4大会はベスト16。
内容をみてもドイツとスペインに逆転勝利して決勝トーナメントに進出できる国は他にないでしょう。
アジア杯の成績も韓国代表よりも更に安定しており、そのうえに最多4度の優勝経験があります。
アジア最終予選でも最も安定しています。
現有戦力に関しても異論はないでしょう。
他のアジアの代表メンバーで日本代表に入れる選手は2,3人程度しかいませんし、日本代表の2軍どころか3軍でも十分に勝てる戦力です。そもそもJリーグのレベルが上がっており、国内組だけでアジアの強豪レベルはあります。
アジア最強は間違いなく日本代表!!
ランキング全体を通してみると、
中東勢力はイメージほど強くないことが分かりました。
現在の実力だけでいえば、
S: 日本代表
A: 韓国代表 イラン代表 サウジアラビア代表
B: オーストラリア代表
ー-ーー---強豪国の壁---ーー--
C: カタール代表、イラク代表、UAE代表、オマーン代表、ウズベキスタン代表
で4段階に分かれる気がしますね。
この10か国はアジアのなかでは強い国です。
これらアジアの強豪国に中国代表、ベトナム代表、シリア代表、ヨルダン代表、バーレーン代表などの中堅国が続きます。
現在の日本代表は、世界的にも強豪国に次ぐ位置づけで、クロアチア代表、ウルグアイ代表、コロンビア代表、メキシコ代表、アメリカ代表、セネガル代表と同程度の強さだと思います。
そのため、W杯でもコンスタントにベスト16が狙える位置にはいると思います。
ベスト8以上の成績を収めたいなら、もっと強くなる必要があります!!
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